カヌーについて
出雲農林高校カヌー部では、多くの種類があるカヌーの中で「カヌースプリント」と呼ばれる、もっともスピードの出るカヌー競技に取り組んでいます。 部員全員が高校入学後に競技を始め、2年半で日本一を目指します。
「カヌースプリント」は、静水上での直線コース(1000m,500m,200m)を漕ぎきる速さを競います。欧州ではテレビ中継があるほどメジャーな種目で、オリンピック種目でもあります。 左の写真がカヤックです。艇には座って乗り込み、船体の両側を交互に漕ぎます。また、ラダーと呼ばれる舵が付いていて、それを足で操作することによって進行方向を変えます。
右の写真は、カナディアンです。見ての通り、膝をついて乗り、艇の片側を漕ぎます。こちらには舵が付いていないのでパドリングだけで操舵を取ります。そのため艇を操る技術の差が顕著に現れ、また横風の影響を大きく受ける種目でもあります。 さらに、それぞれの種目が、「シングル」「ペア」「フォア」という種目に分かれています。これは艇が何人乗りかということを表していて、それぞれ1・2・4人乗りであることを意味します。
左の写真がカナディアンのペア「C-2(シーツー)]です。カナディアンの場合は、片側しか漕がないので操舵に有利な関係で「右漕ぎ」と「左漕ぎ」でペアを組むのが基本です。舵はほとんど後ろが取ります。言うまでもなく二人の息が合わなければ艇は真っ直ぐ進みません。
そして、カヤックのフォア、「K-4(ケーフォー)」です。女子の場合は「WK-4」といいます。フォアは4人のパドリングが合うかどうかが勝負を分けます。シングルと同様に舵が付いていますが、操作をするのは先頭の選手だけで、後ろの座席に舵は付いていません。