【食品科学科】和菓子づくりを体験しました
2月14日(金)、島根県職業能力開発協会さんのご協力の下、市内の和菓子職人さん2名(扇屋菓子舗:横木さん、やまさきや:山崎さん)を招いて、和菓子実習を実施しました。
今回は3種類の和菓子を体験しました。
《上用饅頭》
和菓子の歴史に触れながら説明をしていただき、実演を見た後、各テーブルで実施という流れでした。生地の材料を混ぜ、13個に分割し、西浜いも餡を生地で包むという工程です。
「職人技は簡単そうに見えても実際は難しかった」と生徒の感想にもありましたが、4枚目の写真は意外と難しいと答える生徒が多かった一方で、「包む作業はパン作りと似ている」と答えた生徒もいました。何でも初めてやることは難しいですね。
《さくら餅》
さくら餅と聞いてあなたはどのようなものをイメージしますか?餅米をさくら色に染めたさくら餅もありますが、出雲地域ではさくらの葉とピンクのクレープ生地で餡を包んだものをさくら餅として製造販売されているところが多いようです。これも和菓子の歴史が関係してくるのです。今回使用した餡は、西条柿を使用した餡でした。
《鹿の子(小倉)》
関西系か関東系かで呼び方が異なるようです。鹿の子(かのこ)は関東系での呼び方だそうです。西日本であるにも関わらず関東系。これにも和菓子の歴史が深く関わってくるのです。2週間かけてゆっくり糖液をしみこませた小豆を1粒1粒裏表を確認しながら白あんの周りにはり付けていき、仕上げに寒天を塗って完成です。
食品科学科の授業で和菓子を作る機会はほとんどなく、実習後のアンケートには「初めて和菓子を作った」「和菓子に興味を持つきっかけになった」などの感想を生徒たちが書いてくれました。
近年、若者の多くは和菓子よりも洋菓子に興味がある人が多く、作ることはもちろん食べる機会もとても少ないのではないかと思います。今回の体験が生徒たちの進路選択の参考になれば幸いです。